2005.07.10

テロの危険性ってあるのか?

木曜日の夜からニュースをずっとにぎわせているのが、一連の同時爆破テロ。

<ロンドン同時テロ>事件、全く虚を突く 衝撃の英警備当局[2005.07.07]
主要国首脳会議(サミット)開催中の英国の首都ロンドンを襲った同時多発テロ事件は、米国の
同時多発テロ(01年9月11日)以降、危険性がささやかれながらもいつも未然に防いできた英国の
警備体制がついに破られたことを意味しており、英警備当局の衝撃は大きい。
 ブレア首相は「深刻なテロだ」と述べた。一方で「事件の予兆はなかった」とも述べ、事件がまったく
虚を突かれたものだったことを事実上認めた。
 多様な民族が混住する英国は、伝統的に情報収集能力に優れているとされ、また街中に監視カメラが
めぐらされており、不審者の行動の確認は容易だった(毎日新聞)。

とまぁこんな感じでニュースを読んでいると「テロなんていつどこで起きてもおかしくない」って
論調が飛び交っていますよね。
本当なんでしょうか?
日本で仮にテロが起こったら、どれだけの被害が出るのでしょうか?
狙われるのは、どこなんでしょうか?
考え出したら、キリがありません。
ただ、テロリズムが何かを考える際に、見逃してはならないのは
「メッセージ」
ではないでしょうか?
9.11が何故起こったか?
アルカイダに言わせれば。。。
「お前ら調子に乗りすぎ。俺たちが本気出したらこのくらいやるぞ!」
を、体を張って実行したんじゃなかろうか?
国レベルなら、軍事力をちらつかせて威嚇をすれば、それで事足りますが
弱小国や弱小民族が、一発カマすときには、「実行」あるのみ。
どうせやるなら、相手のシンボリックなものをシンボリックにぶっ壊して、アピールする。
本当にWTCビルを壊すだけが目的なら、適当なところから爆弾持ってきて
しかけりゃいいだけ。でもそれじゃ、インパクトが薄い。。。
そんな、非常に悪い意味での「演出」があったんじゃなかろうか?
それに比べれば、スペインのテロ、イギリスのテロは9.11とは意味合いが違うように感じます。
スペインのテロは「お前らの選挙に注目してるぜ!撤退させろよ!」という意味合い。
強気な政治家たちを標的とせず、彼らを投票する人間を恐怖に陥れて
政治を変えるという方法って、あえて不謹慎な言い方をすれば「よく考えた戦略」だと思う。
で、思惑通りに選挙結果はがらりと変わる。
イギリスのテロは「サミットの懐ででもヤルぜ!なめんなよ、プードル!」という意味合い。
ブッシュの飼い犬だから、そこそこの被害にしといてやるか、ってとこじゃないか?
犠牲になった方々には申し訳ないが、イギリスのシンボリックなものは二階建てバスくらいが
ぶっ壊されただけ。
アラブ民族が、イギリス人へ数世紀にわたる積年の恨みをもしも晴らしたいのならば、
僕が彼らなら、真っ先に大英博物館を吹っ飛ばすけどなぁ。
とまぁ不謹慎ながら、あえてテロリストの立場から物事を考えてみた場合、
果たして日本でテロが起こるのか?僕は「ない」としか思えないのですけど。
だって、日本でテロを起こすことで、何の効果があるのでしょうか?
彼らからしてみれば、この戦いの意味はキリスト教vsイスラム教であり、アラブvs十字軍なわけで。
たとえG8のメンバーであろうと、極東の黄色い猿たちに、一体どこまでの興味があるのか?
一応彼らテロリストたちも、テロをやらかすにあたり、コストがかかるわけですよ。
つまり、費用対効果が合わないことは、わざわざしないんじゃなかろうか?
だって日本って被害を及ぼしても、他の欧米諸国に対し何らかの影響力を持たないでしょ。
そんなことを考えています。で、さらに僕はとっても嫌なカングリをしてしまうのですが。。。


ひょっとして。
「日本政府は、心のどこかで、アルカイダのテロを招聘していないか?」
ということ。
主要なマーケットであるNYとロンドンが、被害に遭っておきながら
兜町・TOKYOを狙ってこないのは、僕らが2流なの?って感じ。
21世紀における先進国であるための条件は「テロの被害に遭うこと」と思っていたりして。
これで仮に、中国国内でテロが起こった日にゃ、すんごい複雑な思いになるんじゃない?
僕は最近の東京で流されるメディアからの情報や政府の言い方のウラに
そんなニオイを感じてならないのですけど。。。