2004.12.23
とんでもイングリッシュ その4
さて、自虐的なテーマになりつつある外国での英語失敗談。
やっぱりやらかしたのは、大学4年の時にアメリカへ一人旅に出たとき。
無謀にも南部・西部の主要都市を回ったために、日本語に全く会わない
時がずーっと続いたのでした。
つらい思いをすると体験で覚える。語学とはそんなものかもしれません。
ただしやりすぎると身が持ちません。。。
で、アメリカへ渡って3週目。ジョージア州・アトランタへ行きました。
オリンピックの2年前。まだどんなところか、ほとんど知らないまま行ったのです。
何しに? もちろんオリンピックの舞台を見よう!というのもありましたが・・・
・「風と共に去リぬ(Gone with the Wind).」の作者:マーガレット・ミッチェルの生家を見る
・キング牧師の墓を見る
・CNNの見学
などなど、理由は多岐に渡ってました。
「えっ?CNN??」と思った方もいるかもしれませんが、
実はCNNの本社はアトランタにあるんですね。
CNNに限ったことでなく、実はアメリカ系企業の本社って、
アトランタにその所在を置くとこが多いんですよ、実は。 意外でしょ。
本社が多いのは「アトランタ」と「ダラス」。
地図を見てもらうとわかるんだけどこの2都市が、全米のほとんどの都市と飛行機で3時間圏内なんですね。
つまりアクセスがいい。その証拠にアトランタの空港は市の中心から地下鉄で7駅。
しかもバケモンみたいな滑走路が6本(だったかな?)。 まさにアメリカ!って感じの町。
かのコカコーラの本社もアトランタにあります。
で、失敗談のネタ。
アメリカでの生活でもっともストレスを感じたくないのが「食生活」。
できることなら、すんなりとメシを食いたい。だから行きました。マクドナルド。
普段ほとんど食べないマックも海外に行くとよく食します。
やはりそこにあるのは世界共通のシステムという安堵感があるからです。
だから!だ・か・ら!!入ったのに・・・・。
ところがです。ハンバーガーやポテト、コーラなどを指差して注文したら
レジのねーちゃんが突然、わけわからんことを言ったのです。
「ヘラトゥロ?」
「はい?(日本語)」
・・・しまった日本語で言ってしまった。 「ホ、ホワット?!?!」
「(語気を強めて・・・)ヘラトゥロ?」
「(沈黙・・・)」わからん。。。このねーちゃんは何を言ってるんだ????
後ろには黒人の兄ちゃんが、ずらり10人くらい並んでいる。
ジョージア州は国内でもっとも黒人が多い州。10人もイカツイ兄ちゃんが並ぶと、結構怖い。
それ以上に目の前のマックの制服を着て、僕を見下ろす「ヘラトゥロ姉ちゃん」の方がもっと怖い・・・。
何でマクドナルドでこんな目に遭わにゃいかんのかいな???
肩をすくめて呆れ顔の店員の姉ちゃんは、紙とペンを持っておもむろにこう書きました。。。(つづく)
“Here? Or To go?”
そして親指を上に向けて、改めて “Here?”
さらに手を外に向けて 改めて “Or To go?”
「わかったか?このバカタレが!?」と言わんばかりの態度・・・。
面目ない。中学1年生ですべて習う単語すら聞き取れないとは・・・。
つまり日本語で言うならば・・
「お二階でお召し上がりですか?それともお持ち帰りになられますか?」の
バイトマニュアルにでもありそうな、お決まりの文句だったのです。
Take Outという表現がありますが、看板では見かけるものの言葉では聞いたことありません。
どこ行っても必ず ”Here? Or To go?”
猫も杓子も ”Here? Or To go?”
考えなしに ”Here? Or To go?”
知らんかった。っちゅうか、誰からも習ってない。
要は、聞き取りやすい地区の英語ならばまだしも、ここは南部なまりの典型の町。
言葉も超速いし、発音も汚い。はっきりいって全然わからん。
厳しい試練だった。マジで涙目。このときは本気で日本に帰りたい・・と思った瞬間でした。