2004.06.08

一生懸命!

「最近の若いやつは・・・」というセリフは、古くは古代ギリシアの遺跡の中にも
書かれているらしく、古今東西おっさん達は「若いやつら」を憂い嘆いていたそうな。
で、33歳のワタクシメが若干27歳の後輩や、50歳代の上長と話していた会話。
「最近の若いやつらは、わからん・・・」とね。何についてか?
実はここ2ヶ月ほど、仕事の都合で他社が雇用している学生上がりのバイトの
仕事振りを目の当たりにした。その面々について、驚くことがあったわけです。
接客業にも関わらず、なんとなく心象が悪い男。服装や態度、目つきなどなど。
で、上長が指摘したところ・・・キレた。武器を手に殴りかかってきたそうな。
おーコワ。おーコワ。
また別の日、バイトが事もあろうか客とケンカしてた。クレーム処理しているはず
なのにキレかかっている。カンベンしてくれよ。
どちらのパターンでも、そのバイトが吐いたセリフが・・・
「俺は一生懸命やってんすよ!」「俺の仕事は完璧っすよ!」だもんな。
「一生懸命やっている」というセリフを20代前半のやつらがよく吐く。
こういうセリフを自分で吐くから、びっくりする。
一生懸命やっているかどうかは「上」が判断すること。
雇われているやつは「結果」を出す以外、何一つ客観的な評価はもらえない。
「一生懸命する」なんて当たり前。してないやつは論外。
「過程」を評価するなんて小学校じゃあるまいし。プロ意識に欠けてる。
カネをもらう=プロ っちゅうことだからな。
プロ意識がないなら、働いてもらってはこまる。
そもそも「一生懸命」は「一所懸命」が語源で、
この言葉は鎌倉時代の御家人が、自分の担当地を「命がけで」守る際に用いた言葉。
この精神があったおかげで、鎌倉時代の日本は元寇の波から土地を守り抜いた。
今の日本が、いまの歴史に落ち着いているのも、彼らのおかげ。
命かける人が吐くセリフを、最近の若いやつらはたいした仕事もせずに
カネだけもらって口にするから、呆れてしまう。
こーんな話を職場でしゃべっていた。横で新米社員が黙って聞いてた。
その新米社員が夕方、仕事でミスをしてパニクってたらしい。
おろおろしながら、思わず「私も一生懸命やってるんですけど・・・」ともらしたげな。
その後にすかさず「地雷踏んだ!」って表情をしたそうな。聴いた話だけど。
地雷踏んだって気づいただけ、バイト連中よりかは成長しとるやんけ。
やれやれ。僕もきょうは昼メシでラーメン2杯食べたんだよな、一生懸命。これも仕事。
明日も仕事がんばろっと、一生懸命。はいはいっと。

どうでもいいけど「一生懸命やりました!」って言うの、恥ずかしくないんかな?
僕は死んでも、このセリフ吐かないけどなぁ。
そんなに自分のやった仕事の行程を評価されたいんかな?
♪そうさ 僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい
↑ ひょっとして、この歌が諸悪の根源か? ボクが世界で一番嫌いな歌ですけどね。