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2004.09.02

映画レビュー|スクール・ウォーズより 汗臭さとは?

ここんとこ、あまり映画を見ないし、予告篇にもあまり関心を持てない。
にも関わらず、ひさびさに気になるものを発見した。
でも、理由はいつもの「にわか映画評論腐れ」的なものではない。
むしろ生理的な反応というものでしょうか???

今更、映画で見るかよ!?と言われそうなネタ、スクール・ウォーズ。
でも、見てしまうかもしれない。いわゆる臭い映画。体育会系版冬ソナってとこか?
予告篇でもあるように、この話は実話。プロジェクトXでも紹介されました。
でもこの話があって、このサクセスストーリーがあったからこそ、
その後のオールJAPANの強さが生まれたんだもんなぁ。
平尾さん・大八木さんみたいなお化けが出てきたわけで。
前回もちょっと話しましたように、最近ラグビー人口が減っています。激減です。
1970年代~1980年代の第二次ベビーブームの頃に増えたラグビー人口も、
それ以降は減り続けているようでして・・・。
ラグビー人口も長年多く、文化としても浸透度の高いはずの福岡ですら惨憺たる状況ですので
この映画が少しでもバックアップになればなぁ。。。と思うわけです。
で、予告編を見ると。。。。やっぱ、懐かしいっすね。あの「汗臭さ」。
先日、この映画のことからラグビーって何?という質問を、社内のとある女子アナから尋ねられた。
「あの。。。。なんか首どうしを絡めあっている、アレ! アレって何ですかねぇ?」
???
。。。スクラムのことらしい。 おどろおどろしく怪訝そうに『何ですかねぇ?』と尋ねられると、
こちらも「何でしょうねぇ?」と思ってしまう。
彼女のイメージではどうも「汗臭い男同士が、なぜ頬を触れ合っているのか?」というニュアンスのよう。
ボクはフッカーというポジションでして、まさにその不気味なスクラムの最前列の真ん中。
練習でも一日最低50回以上はスクラムを組んでた。合宿では朝から晩までエンドレス。
おかげで首は太くなるわ、右耳はぶっつぶれて、血を抜きにいくわで、大変でしたばい。
そうなんよ。汗臭い男同士で、頬を触れ合っていました。「悪かったな!」とでも言ってやろうか?
とかく野蛮で、ルールが複雑と思われがち。それがラグビー。それが今のラグビーのイメージ。やれやれ。
そりゃあさぁ、確かに、
★脳震盪起こして、1時間以上の記憶がぶっとんだり、
★歯が思いっきり折れたり、僕のように下唇にささったり、
★タックルに突っ込んで、相手の大腿骨を折ったり、
★眉毛のあたりを思いっきりパックリと割って流血沙汰になったり、
・・・っていろいろありますけどねぇ。
でも楽しいんだけどなぁ。ラグビーって。
少しはあの汗臭さを楽しんでくれる子どもや高校生が増えるといいんだけど。
って、こういうケガ関係の「痛~い」話をするから、みんなヒクんだろうなぁ。

ちなみにスクール・ウォーズ主演の照英さんは、本当の熱血漢。
以前、ウチの会社が全国放送用に作った旅番組に出てもらっています。
モルジブで原住民のみなさんとおんなじ生活を繰り広げた、熱い熱い方。

本当にいい方で、映画のとおりのキャラだそうです。殴られてみたい。。。
なお、その番組を作ったのも、照英さんに負けないくらいの熱血漢。
で、ボクの同期。で、もとラガーマン。
例えるならば「蛾」のような男。タフガイ。で、スケベ。触られると妊娠する。
でも、同期で最も好きな人間の一人。もちろん元同僚。
テレビを中心に番組制作現場には元ラガーメンが多い。
体力があって、ちょっとバカ。もちろん自分を含む。
ボクも含めテレビ制作経験者=ラグビー経験者がめちゃ多い。
でも、こんな汗臭いヤツが最近減っている気がする。面白いヤツが入社してこない。
ラグビー人口減が原因か?それとも汗臭さを嫌う若年層のそもそもの傾向なのかな?