2007.06.12

誰が悪い?年金問題…

年金支給漏れ:不安な人は相談を 
社会保険事務所、時間延長し対応 /福岡[007.06.09]

 ◇重要な「基礎年金番号」
 年金記録漏れ問題での相談急増で、各社会保険事務所は
土日の9、10日にも相談窓口を開くほか、
平日は午後7時まで相談受付時間を延長する。 (16時1分配信 毎日新聞)

今回の年金記録の記載漏れ問題、誰が悪いって社会保険庁が悪いのは
言わずもがなでしょう。まぁ昔からの行政がやってたことですので、
悪く見積もれば、このくらい当たり前のことなのかもしれませんが。
それにしても今までの過去のツケが回り回った「成れの果て」の一例を
見せてもらっているようです。これと同じようなツケの精算が、国債やら
赤字再建団体なんかで次々出てこないことを祈るだけです。
ただ。
これはあくまで僕の個人的意見ですが。
今回の年金の記載漏れ問題、やっぱり被保険者にも責任の一旦は
あるでしょ。つまり今まであまりにも年金に関心を持たな過ぎだった
とは言えないでしょうか?だって自分の老後の生活を託す大事な
資金だとノタマウなら、定期的に関心を持たないといけないんじゃない?
つまり社会保険、社会福祉に頼りっきりだった日本人の実態が
浮き彫りになったのが今回の事例でしょう。アメリカ人だったら
「年金なんかなくても、自分の資産運用でなんとかなろうもん!」と
この騒ぎを異常に感じているかもしれません。
pension fundsに頼るよりも自分の資産が生むキャッシュフローに
頼るべきなのが今後の姿なのかもしれません。
年金問題は僕にとっても、下手したら死活問題です。
僕の両親は今年度でようやく60歳。両親とも厚生年金の部分年金を
受け取ることになります。
ただ父親がどうも老齢基礎年金の繰上受給を希望しているようで
これには反対して、継続して働いてもらおうと考えているのです。
なぜかというと…

 
意外と知られていませんが。
老齢基礎年金(国民年金:3階建ての1階部分)は通常65歳から
私たちは受け取れますが、7掛けで60歳から受け取れます。
が、そこにはもろもろの条件があります。
その中でも最も僕がビビっているのは。
障害になった場合でも、障害基礎年金は受けられないのです。
つまり自前で生命保険等でリスクヘッジしていない限り
このプランはお勧めできません。
60歳~65歳は病気罹患リスクも急激に高まります。
それを見越して医療終身保険に両親を無理やり入れたり、
55歳の段階で年金の存在確認と受給開始時期、受給金額をすべて
社会保険事務所で調べさせたりしました。
自分の両親を見てても思いました。
日本人は自分自身の老後の生活にあまりにも無知で無関心です。
僕らはそうなってはいけません。
年金問題は、日本人ひとりひとりのファイナンシャルリテラシーの
欠落の結果であると、猛省せないかんと僕は思っています。